LCR と略されるラオス中国鉄道は中国新幹線も走る国際鉄道で、ラオス (Laos) のヴィエンチャン (Vientiane) と中国の昆明を結びます。 中国の全面協力のもと作られたのですが、ラオスの経済状況的には現時点でこのクラスの鉄道を必要とするわけではなく、中国の一帯一路の一部である昆明・シンガポール鉄道の一環としてガッツリと借金と中国企業による建築という債務の罠の典型と言われています。 昆明・シンガポール鉄道の途中のバンコク (Bangkok) からミャンマー (Myanmar) のヤンゴン (Yangon) までつなぐことも計画されています。
となっており、少なくともタイは現在の鉄道と共用はできません。 日本のように新幹線専用路線を作る必要があります。
Wikipedia:
ラオス中国鉄道 (日本語表記)
昆明・シンガポール鉄道 (日本語表記)
タイ高速鉄道計画 (日本語表記)
借金漬け外交 (日本語表記)
中国高速鉄道CR200J型電車 (日本語表記)
ラオス中国鉄道周辺です。
Center wheel zoom
今回はヴィエンチャンから国境少し手前のウドムサイ (Oudomxay) まで乗ってみました。 中国プロデュースらしく駅が市街地からかなり遠い場所にあるため
タクシーで移動です。
ヴィエンチャン駅です。
乗り方も中国式で、入り口で身分証明書 (外国人はパスポート) とチケットの確認、
その後 X 線の検査があります。
駅内部も中国そのものです。
時間にならないとプラットフォームに出られないのも同じです。
出発20分前ぐらいに入れるようになったのですが、例によって行列ができるもののそこまで「早く入らせろ」圧力は感じません。
なかなか凄いセンスの色使いです。 今回はせっかくなのでいわゆる新幹線車両に乗りたく昆明直通便にしたため、この車両は中国の車両そのものです。
先頭車両を見たかったのですが、立ち入り禁止でした。 見ての通り先頭車両のみが動力車の動力集中方式のプッシュプル方式なので動力分散方式の新幹線とは異なりますし、最高速度が 160km/h なので京成スカイライナー (こちらは動力分散方式) と同じぐらいです。 見た目以外は全然新幹線ではありません。
まぁ、この辺りの表示や
車内の設備は基本的に新幹線的です。
備品も「昆明客運段」です。
仕方ないのですが乗客の大半が中国人なので、とにかくひたすら騒々しいです。
シートは中央に向かって並んでいる状態で、半分は進行方向に向いているのですが半分は後ろ向きに進むことになります。
足元を見る限り反転させるペダルがあるようなのですが、違うのかなぁ…
駅がかなり郊外にあるため、発進するとひたすらド田舎を走ります。
車内販売もあります。
ヴァンヴィエン (Vang Vieng) 駅です。
この辺りは大半が山です。
この左のおじさんがかなり困った人で、隣に座ったラオス人の女性に延々と中国語で話しかけていました。
反対側に座っている友人に話しかけるときは顔にぶつかりそうな勢いで手を振り回すし、
唾が飛ぶのか女性はマスクをつけるし…
そうこうしているとルアンパバーン (Luang Parbang) 駅に到着です。
大慌てでタバコを吸う人が多数。
女性が「友人と話しやすいだろうから席を変わりましょう」的に窓側に座ったんですが、今度はこの状態。 迷惑なこと限りない。
そうこうしているうちにムアンサイ (Muang Xai) 駅 = ウドムサイに到着です。